Classici giapponesi con furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate
お駒ちゃんも、負けていなかった。
「そういえば、いま定さんが来て、注文したのは、この色じゃあないなんていっていたけれど、へんだねえ。お前さんにしろ、定公にしろ、この店は、唐変木の寄り合いさ。いいかげんいやになっちまうよ」
「てめえの馬鹿にも、あきれたもんだ。それほどの阿呆ではないと思って、一度大口の染めの注文をあつかわせてみたおれが、わるかった」
「それごらん。やっぱりお前さんが悪いんじゃないか」
「何てことをいやあがる。いい気なもんだなあ」
「だって、そうじゃないか。お前さんは、江戸むらさきといやしなかったかい」
「そうとも。江戸むらさきと注文したんだが、これが江戸紫なもんか」
「はばかりさま。立派な江戸むらさきですよ」
「ちょっ! 色の見さかい一つつきゃあしねえ」
「ふん、おあいにくさまですね。そんな色の見さかい一つつかないようなものを、何だってこの商売に引っぱりこんだんだろうねえ。あたしは、一度だって、じぶんのほうから来たいなんていったおぼえは、ありゃあしないよ。おまけに、そんな大悪の妹だなんて触れ込みで、人聞きがわるいやね。あたしゃ、お前さんの出よう一つで、いつだって願い下げにするんだから」