Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

ちょっと明るいところへ出ると、二人は、横顔をぬすみ見るつもりで、視線が合った。鋭くささやくようにいったのは、お駒ちゃんであった。

「ほんとに、あきれたもんだよ。お父つぁん。お前、あんなところで何をしているんだい」

すると、板場の久助が、着物の上からお駒ちゃんの肘をとらえて、

「何だ、お父つぁんだと? なるほど、お父つぁんには相違ねえが、おれは、おめえのような女に、お父つぁんと呼ばれたくねえのだ。人聞きが悪い」

このお駒ちゃんと板さんの久助は、父娘なのだ。その父親の久助に、こうこっぴどくいわれても、お駒ちゃんは相変わらずしゃあしゃあとしたもので、

「おそかったねえ。戸締まりでも見ていたのかい」

「そうよ。戸締まりをしていたのだ」久助は、娘に対して快くないようすである。「往来の真ん中で立ち話もできめえ。どこか行くところねえのか」

「そうさねえ。どこへ行ったらいいだろうねえ。お父つぁんは、すぐ帰らなくてもいいの?」

「そう急ぐこともねえのだ。みんなもう寝ているだろう。裏の木戸をあけて来たから、いつでもへえれる。お駒、今夜はびっくりさせたぜ」

「あたいこそびっくりしたよ。