Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

「――」

「つぎに祭である。もってこいじゃ。そのおやじは香具師の縄張りなどにも顔のきくところより、日本一太郎を後見し、自ら太夫元となって祭の境内に一小屋あけるな」

「――」

「日本一太郎とは、はじめから手はずがついているのじゃが、待てよ、その日本一太郎は、昔しりあいの女子に会うて、それがまた娘の良人にたぶらかされたと聞いて、こりゃ怒りを大きゅうしたかも知れぬな。むりもない。

いよいよ、おやじめと取り決めた計略を行なわんと、いっそうこころをおどらして、それとなく、娘の夫なる者にも来観を依頼する」

「――」

「その者は、己れの手先、おのれの味方と信じておるから、謀られるとは知らず、大いによろこび、総見の気で、女子ふたり引きつれて初日に出かけたといたそう。筋書きどおりに、火を失したな。しかも、その者は筋書きどおりに焼死いたしたのじゃ、さすがは日本一の手妻じゃ。日本一、日本一、面白いぞ」

「恐れ入りましてございます」

「何も、そちが恐れ入ることはない」

「いえ、恐れ入りました」

「そうか。恐れ入ったか」

「恐れ入りました。が、二つほど手前にはまだわからぬところがございます」