Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

安兵衛、いささかぼんやりしていると、

「俺はちょっくら寄り道して、すぐに屋敷の前で落ち合うからな、きっと俺が行くまで待っていろよ。よしか、わかったな。さあ、行け」

「あい。ごめんやす」

で、親分と乾分は土手の柳の樹の下で、左右に別れたのだった。

初見参は妻恋坂の殿様

「おう、小僧さん、ちょっときくがな、饗庭さまのお屋敷はこれかね?」

それらしい門の前で、文次が確かめようもなくて困っていると、ありがたいところへ酒屋の御用聞き、生意気にうろ覚えの端唄かなんかを、黄色い声で鼻に歌わせて通りかかった。これへ文次がこう声をかけた。

「ああそうだよ。これが饗庭様のお屋敷だよ。だが、お前さん何の用だか知らないけれど、お金や商売のことなら、悪いことをいわないぜ、よしなよしな。ちっ、こんな払いのきたねえ家ったらありゃしねえ。あばよ、さばよ、さんまの頭だ」

おしゃまな小僧、むだ口をたたいて行ってしまった。

ふうむ、よほど踏み倒すと見える。これはちと相手が手ごわいかな。ま、そんなことはどうでもいい。

が、いったいどうしたというのだ?

またしても安の野郎、明らかにどじを踏みやがって、この邸を見張ってここで俺を待つように、あんなにいっておいたのに、それにどうだ、影も形もない!