Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

冬を越した腐れ葉じゃ。もはや役を済ましたもの、あって益のない物、いや、益のないばかりならええが、あるがために新芽の邪魔をするものじゃ、どうじゃ、おわかりかな」

たましいからたましいへ話しかけることばである。守人はうなずいた。

にっこりして、玄鶯院は語をつなぐ。

「古い物がのさばっておっては、誰しも見苦しい。な、心中快くない。ただ口に出していうといわぬの相違だけじゃ。そこでどうする? うん? なんとする?」

ちょっと切って、ささやくような自問自答。

「焼くのじゃ」

と一言。

それから大声をあげて下男を呼んで、

「平兵衛、これよ、平兵衛、火を持て」

「おうーい。今行くだあよ」

たった一人の老僕へらへら平兵衛、これは面白い癖のある男、酔うと膝小僧をたたいて陶然と歌い出すのだ。

「へらへらへったら、へらへらへ。あ、へらへらへったら、へらへらへ。あ、へらへらへったら――」

どこまでいっても同じことだ。へらへらへの一点張り、際限がない。

が、いまは白昼、素面で風呂をたいていたのが、釜の下から一本抜いて、燃えているやつをはさんで来る。

「さ、これじゃ」

と玄鶯院は受け取って、きっと守人の顔を見すえた。