Classici giapponesi con furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Leggi 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.548 caratteri · 161 schermate
世間の所謂家庭教育というものは皆是ではないか。私は幸いにして親達が無教育無理想であったばかりに、型に推込まれる憂目を免れて、野育ちに育った。野育ちだから、生来具有の百の欠点を臆面もなく暴け出して、所謂教育ある人達を顰蹙せしめたけれど、其代り子供の時分は、今の様に矯飾はしなかった。皆無教育な親達のお蔭だ。難有い事だと思う。真に難有い事だと思う。
しかし内拡がりの外窄まりと昔から能く俗人が云う。哲人の深遠な道理よりも、詩人の徹底した見識よりも、平凡な私共の耳には此方が入り易い。不思議な事には、無理想の俗人の言う事は皆活きて聞える。
私が矢張其内拡りの外窄まりであった。
六
内ン中の鮑ッ貝、外へ出りゃ蜆ッ貝、と友達に囃されて、私は悔しがって能く泣いたッけが、併し全く其通りであった。
如何いうものだか、内でお祖母さんが舐るようにして可愛がって呉れるが、一向嬉しくない。反て蒼蠅くなって、出るなと制める袖の下を潜って外へ駈出す。
しかし一歩門外へ出れば、最う浮世の荒い風が吹く。子供の時分の其は、何処にも有る苛めッ児という奴だ。私の近処にも其が居た。