Classici giapponesi con furigana
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
Leggi 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.367 caratteri · 36 schermate
とレンズを透して反対側の壁に像を結ぶという他愛のない仕掛なのであります。蝋燭の火がレンズの中心を通りまする時間はほんの六、七秒の間のことで、それより蝋燭が燃え縮みますと絶対に壁の上には像は結びません。この仕掛と蝋燭の火の関係がわからなければ、永久にこの秘密を看破ることは出来なかったのであります。しかし、幻燈の像は人間を殺害することは出来ませんから、利七とお種に直接の兇刃を加えた者は、予め暗闇に潜んで待っていた二人の共犯者であって、壁の像が消えるのを待構え、それが恰も陳東海が飛掛かったように思わせながら背後から突刺したものに相違ありません。申すまでもなく大阪庭窪、蘇州庵の場合も、この長崎の場合と同じ仕掛がしてあったと申上げるのは蛇足に過ぎる憾みがありましょう」
源内先生は、そう言うと、満面に得意の微笑を泛べながら一座の人々に軽く一揖した。