Classici giapponesi con furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Leggi 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.544 caratteri · 161 schermate
吉は帰りをいそぎました。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、ナア、一体どういうのだろう。なんにしても岡釣の人には違いねえな。」
「ええ、そうです。どうも見たこともねえ人だ。岡釣でも本所、深川、真鍋河岸や万年のあたりでまごまごした人とも思われねえ、あれは上の方の向島か、もっと上の方の岡釣師ですな。」
「なるほど勘が好い、どうもお前うまいことを言う、そして。」
「なアに、あれは何でもございませんよ、中気に決まっていますよ。岡釣をしていて、変な処にしゃがみ込んで釣っていて、でかい魚を引かけた途端に中気が出る、転げ込んでしまえばそれまででしょうネ。だから中気の出そうな人には平場でない処の岡釣はいけねえと昔から言いまさあ。勿論どんなところだって中気にいいことはありませんがネ、ハハハ。」
「そうかなア。」
それでその日は帰りました。
いつもの河岸に着いて、客は竿だけ持って家に帰ろうとする。吉が
「旦那は明日は?」
「明日も出るはずになっているんだが、休ませてもいいや。」
「イヤ馬鹿雨でさえなければあっしゃあ迎えに参りますから。」
「そうかい」と言って別れた。
あくる朝起きてみると雨がしよしよと降っている。