Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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げんだん

幻談・観画談 他三篇

幸田 露伴

Leggi 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.544 caratteri · 161 schermate

Aozora Bunko

何事でも目的を達し意を遂げるのばかりを楽しいと思う中は、まだまだ里の料簡である、その道の山深く入った人の事ではない。当下に即ち了するという境界に至って、一石を下す裏に一局の興はあり、一歩を移すところに一日の喜は溢れていると思うようになれば、勝って本より楽しく、負けてまた楽しく、禽を獲て本より楽しく、獲ずしてまた楽しいのである。そこで事相の成不成、機縁の熟不熟は別として一切が成熟するのである。政元の魔法は成就したか否か知らず、永い月日を倦まず怠らずに、今日も如法に本尊を安置し、法壇を厳飾し、先ず一身の垢を去り穢を除かんとして浴室に入った。三業純浄は何の修法にも通有の事である。今は言葉をも発せず、言わんともせず、意を動かしもせず、動かそうともせず、安詳に身を清くしていた。この間に日影の移る一寸一寸、一分一分、一厘一厘が、政元に取っては皆好ましい魔境の現前であったろう歟、業通自在の世界であったろうか、それは傍からは解らぬが、何にせよ長い長い月日を倦まずに行じていた人だ、倦まぬだけのものを得ていなくては続かぬ訳だった。

※(「咤-宀」、第3水準1-14-85)吉尼天は魔だ、仏だ、魔でない、仏でない。