Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Leggi 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.846 caratteri · 62 schermate

Aozora Bunko

と、古谷局長がいえば、丸尾は、大ごえをあげながら、元の暗がりへ、とびこんでいった。

かたく閉された船内からは、幽霊が出てくるか、それとも猛獣がとびだしてくるかと思われたのに、その予想をうらぎって、思いがけなくも、丸尾たち生存者を発見して、古谷局長以下は、たいへんなよろこびかただった。

早速、貝谷を上甲板へやって、海上に監視をつづけている佐伯船長にしらせることにした。貝谷は、銃をひっかついで、上甲板へ、かけのぼった。

「おい、おーい」貝谷は、ボートをよんだ。

「おーい、どうした?」ボートからは、待っていましたとばかり、直ちに応えがあった。

「すばらしい発見だ。和島丸の船員が、このボルク号の中にいた。人喰い獣は、もう全部やっつけた!」と、貝谷は、旗のない手旗信号で、おどろくべきニュースを知らせた。

ボートの中でも、よほどおどろいたものと見え、両手をあげてよろこびの万歳であった。これから、しばらくは、貝谷とボートとの間に、しきりに信号が交換された。そして佐伯船長の乗ったボートは、ボルク号の方に、漕ぎよせてきた。

「奇蹟だ。信ずべからざる奇蹟だ」佐伯船長は、つぶやきながら、タラップをのぼって来た。