Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいとうだいのかいちょう

廃灯台の怪鳥

山本 周五郎

Leggi 廃灯台の怪鳥 (はいとうだいのかいちょう) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8578 caratteri · 18 schermate

Aozora Bunko

えッ、それではこの灯台でもう四人も怪死したのか!

内部はたった一本の螺旋階段、犯人の出入る隙は何処にもない。鼠の隠れる場所もない室内で人が殺されかかった。――壁に懸けられた怪鳥の爪は、吉井助手の頸の傷痕にぴったりと当篏る。然もその爪は血まみれであった。……恐るべき怪事件の幕はどう展開するか?

えッ、それではこの灯台でもう四人も怪死したのか!

「大丈夫、命は取止めます」

金森博士は手当を終って、ベランダの方へ出て来ながら云った。

翌る日の朝である。危急の知らせに時を移さず、地元の川名村から馳けつけて来た村医金森博士は、夜の明けるまで殆ど附切で手当をしていたが、どうやら大丈夫と見極めがついたのであろう、みんなの待っている処へ大股に出て来た。

「本当に助かりましょうな」

「命だけは受合います。然し……否、先ずその珈琲を一杯頂きましょうか。それから少し皆さんにお話があります」

桂子は手早く珈琲を注ぎ、尚数滴のウイスキイを加えて差出した。――金森村医は煙草に火をつけ、さも旨そうに珈琲を啜りながら、暫く海の方を見やっていたが、

「吉井君はどうして怪我をしたのか、多分お分りではないと思うが、どうですか宗方さん」

「それなんです」