Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
其の中(うち)に長き夜の白々(しろ/″\)と明渡りまして、身体はがっかり腹は減る、如何(いかゞ)せばやとぼんやり立縮(たちすく)んで居りましたが、思い直して麓(ふもと)の方へ下(くだ)りました。二居ヶ峰の中の峰より二里半、三俣(みつまた)という処まで来ますると、宿(しゅく)はずれに少しばかり家はござりますが、いずれも門(かど)の戸を閉切(たてき)って焚火(たきび)をして居ります様子、文治はその家の前に立ちまして、
文「もし/\、少々お願い申します、私は旅人でござるが、大雪に難儀を致します故、お助けを願います」
と戸を叩きますと、内より一人の老人、
「あゝ旅の衆か、この雪で御難渋なさるとは、そりゃ気の毒だ、さア明きますからお明けなせえ」
文「はい、有難う存じます」
老「やれ/\此のお寒いのに宜(よ)くお一人で峠をお越しなさいましたな、さア/\火の側へ其の儘お出でなせえまし、やア貴方はお武家様でござんすな、これは御無礼、御免下せえましよ」
文「何(ど)うぞお構い下さるな」
と炉端に両手を出したまゝ、暫く口もきけませぬ様子。
文「当家には鉄砲が掛けてあるが、猟人(かりゅうど)ではござらぬか」