Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
庄「やい何を云うんだ、確(しっ)かりしろよ、気が違ったか、心を改めて信心するが肝心だ、ねえ旦那」
文「そうとも/\、それ天気になった、風も止んだぞ」
庄「やア、こりゃア有難(ありがて)え、これと云うのも信心のお蔭だ、何(なん)しろあかを掻かざアなるめえ」
吉「だって、あか掻(かき)も何も流されてしまったじゃアねえか」
時に文治は、
文「よし/\、こゝに宜(よ)い物がある」
吉「へえ、宜い物って何(なん)ですか」
文「宿屋から持って来た弁当箱がある」
吉「何処(どこ)に」
文「此の通り腰にぶら下げて居(お)る、飯も菜(さい)も沢山あるが、これを明けてから気長に掻い出そうじゃないか」
吉「旦那、飯をお棄てなせえますか、そりゃア勿体ねえ、これから何日食わずに居(い)るか知れやしねえ、旦那、勿体ねえじゃ有りませんか」
文「いや私(わし)は食べとうない」
吉「旦那、棄てるのなら私(わっち)に下せえまし、弁当も何も此の暴風(あらし)で残らず流してしまったア、旦那が上らねえなら私どもに下せえな」
文「いや/\これは食わぬ方が宜(よ)かろう」
両人「なアに勿体ねえ、少しぐらい汐(しお)が入っても此の場合だ、飯と聞いちゃア食わずには居(い)られねえ、何(ど)うか下せえな」