Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

文「さては噂に聞いたお町を助けし熊はこれなるか、併(しか)し遥々(はる/″\)越後から雨を冒(おか)して此の山奥まで尋ね来て、お町で無かった日にゃア馬鹿々々しいな、何(ど)うかお町であってくれゝば宜(い)いが」

と心中に神々を祈りながら熊に尾(つ)いてまいります。やがて半道(はんみち)も来たかと思いますと、少し小高き処に一際(ひときわ)繁りました樹蔭(こかげ)がありまする。何か知らんと透(すか)して見れば、樵夫(きこり)が立てましたか、但(たゞ)しは旅僧(たびそう)が勤行(ごんぎょう)でもせし処か、家と云えば家、ほんの雨露(うろ)を凌(しの)ぐだけの小屋があります。文治は立止って表から大声に、

文「えゝ、お小屋に何方(どなた)かおいでなさるか、はて、人のいそうな家だが、御免下さい」

と中へ入って見ましたが、暗がりで少しも分りませぬ。懐中から用意の火打道具を取出しまして、附木(つけぎ)に移し、四辺(あたり)を見ますと、何時(いつ)か熊は何処(どこ)へか往ってしまいました。

文「何(ど)うも人の住んだような跡があるが」

と又附木を出して隈(くま)なく見廻しますと、柱とおぼしき処に何か書いてあります。