Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

Leggi 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 36.648 caratteri · 74 schermate

Aozora Bunko

そのかたがわに、まっくろにすみがぬってあります。そして、まんなかに直径一センチぐらいの、小さな穴があいているのです。

「それなんです?」

山村君が、ふしぎそうな顔をして、たずねました。

「これは、のぞき板っていうんだよ。七つ道具には、はいっていないけれども、夜の探偵には、役にたつときがある。ぼくが発明したんだ」

「どうやって使うの?」

「いまにわかるから、見ててごらん。ほうら、一階のまどにあかりがついた。外はすっかり夜だからね」

小林君は、そういいながら、あかるくなった窓のほうへちかづいていきました。見つかっては、たいへんですから、五、六メートルへだたったところから、中をのぞいてみますと、そこはげんかんのホールというような、ひろいへやで、てすりのついた階段が見えています。

「ここがいい、いまに、だれか、あの階段をおりてくるかもしれないからね」

小林君はそうささやいて、のぞき板のボール紙を、黒いほうをむこうにむけて、顔にあてました。すると、顔はすっかりかくれてしまいます。そして、あの小さな穴に目をくっつけて、むこうを見るのです。

「きみは、とおくにいたまえ。ぼくひとりで、のぞくからね」