Classici giapponesi con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate
「正一君、あれ、あれ、あすこを見たまえ。なんだかいるぜ。」
ほとんどふるえ声になって、壮二君が指さすところを見ますと、いかにも、門の横のいけがきのそばの低い樹木のしげみの中に、何かモコモコとうごめいているものがあります。それが、どうやら人間の足らしいのです。人間の足が、しげみの中からニューッとあらわれて、まるでいも虫みたいに、動いているのです。
一同それに気づくと、いくら探偵団などといばっていても、やっぱり子どものことですから、ゾッとして立ちすくんでしまいました。おたがいに顔見あわせて、今にも逃げだしそうなようすです。
むりもありません。物の姿のおぼろに見える夕暮れ時、さびしいお寺の境内で、しかも桂君の怪談を聞かされたばかりのところへ、うす暗いしげみの間から、ふいに人間の足があらわれたのですからね。おとなだって、おびえないではいられなかったでしょう。
「よし、ぼくが見とどけてやろう。」
さすがに相撲の選手です。桂正一君は、おびえる一同を、その場に残して、ただひとり、しげみのほうへ近づいていきました。
「だれだっ。そこにかくれているのは、だれだっ。」
大声でどなってみても、相手は少しも返事をしません。