Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

そして、戸棚のうしろには、どこへ通じているのか、おもいもよらない扉があらわれました、いよいよもってふしぎであります。

「おお扉だ。これは大利根博士の秘密室の入口なんだろう。一彦君、この中になにがあるかしらないが、かまうことはない。行けるところまで、どんどんはいって行こうじゃないか」

塩田大尉は、一彦をふりかえって、はげましました。

「ええ、僕も突撃しますよ。もうなにが出てきたっておどろくものですか」

「よろしい、その元気、その元気」

塩田大尉は、体に似あわず元気な少年をたのもしくおもいました。

「ところで、この扉だが、どうすればあくのだろう」

と、塩田大尉が、扉のところへ近づきました。

「おやおや、鍵穴もなんにもありませんね」

と、一彦も、ともに顔を扉に近づけながらいいました。

ふしぎにも、その扉には、鍵穴もなんにもありません。

「はて、押しボタンでもあるのじゃないかなあ」

「さあ、ちょっと手で押してみましょうか」

一彦が、扉を押すために、手をちょっと扉にふれますと、扉はまるで弾かれたように、するすると上にあがってしまいました。

「おやっ、手をふれただけで、あいたよ。