Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

さすがの兵曹長も、思わず悲鳴をあげました。そっと手をもっていってみると、そこの所は、餡パンをのせたように、ひどく腫れあがっていました。

「ち、畜生。よくもこんなに、ひどいめにあわせやがったな」

兵曹長は、目をぱっちりあけると、あたりをきょろきょろと眺めました。

「はて、ここはどこかしら」

あたりは、電灯一つついていない真暗な場所でありました。そしてたいへん寒くて、体ががたがたふるえるのです。

手さぐりで、そこらあたりをなでまわしてみますと、床は固く、そしてじめじめしていました。

「ははあ、これでみると、俺はとうとう怪塔王の一味のため、俘虜になって、穴倉かどこかへほうりこまれたのにちがいない。ちぇっ、ざ、残念だ。無念だ。帝国軍人が俘虜になるとは、この上もない不名誉だ。それに、憤死した青江三空曹の仇も討たないうちに、こんな目にあうとは、かえすがえすも残念だ――なんとかして、俺はここを破って、自由な体になってやるぞ」

小浜兵曹長は、ばりばり歯がみをして、奮闘をちかいました。

その時、どうしたわけか、小浜兵曹長の頭の上の方から、青い光がさっと照らしつけました。