Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

「あっ、そうか」と、怪塔王はこの時何をおもいだしたか、つよく手をうち、「おい、隊長、向こうは、わしが秘密にしておいたあべこべ砲を持ちだしたらしい。艦隊や飛行機はいつの間にか、みなあべこべ砲をつけているのだ。だから、こっちから磁力砲をうつのはすぐやめにしろ。うつだけ損だ。損ばかりではない。自分でうったものが、自分にかえって来て、ロケットや乗組員を焼くのだ。あぶないあぶない。お前は、すぐロケット隊全部に引上を命じなさい」

怪塔王は夢中になって、マイクの中に命令をふきこみました。

「首領、引上げてこいとおっしゃっても、もうそれは遅いのです」

隊長の声は半分泣いていました。

6

「もう遅いって、どうしてもう遅いのか」

怪塔王は敗戦のロケット隊長をしかるように、もう遅いわけを聞きかえしました。

「はあ、そのわけは、わがロケットの損害があまりに大きくて――首領、どうも申訳がありません」

「おい、はっきりいえ。わがロケットの損害は、どのくらいか」

「はい。まことに申し上げにくいですが、只今あたりを見まわしましたところ、空中を飛んでいるロケットは、わが一機だけであります」