Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かいきじんぞうとう
怪奇人造島
寺島 柾史
Leggi 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) di 寺島 柾史 (てらしままさし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.159 caratteri · 87 schermate
きっと、海底まで、渦を巻いているよ。だから、海へ飛込んで見給え。忽ち、海中へ捲き込まれるにきまっているさ」
「なるほど。そうだ」先刻から、何事かじいっと考え込んでいた老博士は、僕等に向って、
「君たちは、それほど、生きたいのか。……では、この幽霊船を脱れる工夫をするがいい」
「それが出来ますか」陳君は、息をはずました。
「君は、海へ飛込もうといったが、それは無茶だ。海よりか、大空へ脱れる方が、はるかに容易じゃないか。大空には、こんな渦巻がないだろう」
「ああそうだ。大空へ脱れよう。……でも、博士。翼もない僕等は、どうして大空へ脱れることが出来ますか」
「それを考えるのさ」老博士は、泰然として云った。
別離の悲しみ
僕は物凄く渦巻く海面を見ていて、悠々とひろがる大空を見上げなかったのだ。海上を脱れ出ることが不可能だとあきらめる代りに、大空は、僕を救おうとして、手を伸べて待っている。こう考えたとき、僕は、独楽のように、ぐるぐる廻る幽霊船の甲板で、大空へ脱れ出る方法について、工夫を凝すだけの、心の余裕を生じた。
老博士の指図にしたがって、一個の飛行機を建造しつつあるのだ。