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Classici giapponesi con furigana

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ハムレット

怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット

久生 十蘭

Leggi 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.034 caratteri · 142 schermate

Aozora Bunko

わたしは小松のそばにいると、精神が高められ、魂が浄められるような清々しい気持になることをすこし以前から感じていましたが、この立派な立像をながめているうちに、いったいそれはなになのか、北山がみょうな親和力といったものの正体がぼんやり掴めるような気がしました。

水瓶を側卓の上に置き、夕食の仕度をするためにひきさがろうとしますと、ハムレットがだしぬけにこちらへふりむいて、「のうホレーショー」とわたしに呼びかけました。わたしはおどろいて、

「これはしたり、御前、手前はローゼンクランツにござります」というとハムレットは首をふって、

「いやいや、おぬしはホレーショーにちがいないよ。よほど以前、演劇を演じた折、おぬしをホレーショーと呼んだおぼえがある。はて、おぬしは忘れたか」

こんなことをいうと、じぶんの正気を自白しているようなものなので、小松にとって、これほど危険な表現はないわけなので、小松ほどの周到な男が、どうしてこんな不用意なことをいいだすのかとわたしはむしろ当惑して相手の顔を見ていますと、ハムレットはなんともいいようのない優美なしぐさで、

「ホレーショー。おぬしこそはわしが交際ろうた人のなかの真の君子人じゃ」