Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

狭い箱の中から開放された二十匹に余る様々な蝶や蛾は、あたりの明るさに酔って、さっと飛立ち、忽ちのうちに部屋一杯ひらひら、ひらひらと飛びかいはじめた。そしてあたりが鏡だったせいか、まるで、この部屋一杯に蛾が無類に充満し、恰も散りしきる桜花のように、春の夢の国のように、美しき眺めであった。

そして、余りのことに、ぐったりと倒れてしまった山鹿の周囲にも、まるでレビューのフィナーレを見るように散り、飛びしきっていた。

×

三人は、その様子をしばらく見ていたが、もう山鹿が身動きもしないし、鍵はとってしまったのだから出られまいと、尚もその奥のドアーを開けて進んだ。

その次の部屋も、前と同じつくりの二十坪ほどもあろうかと思われる部屋で、豪華な家具や寝台が置かれてあり、その上、度胆を抜かれるほど驚ろいたのは、その部屋に、かろうじて、紗をつけた、或は、それこそ一糸も纏わぬ全裸な若い少女が二十人ほども、突然の闖入者に、恐怖の眼を上げながら彳んでいるのであった。

と軈て、その二十人にも見えたのは、矢張り四方の鏡のせいで、実は四五人であることがのみこめたけれど、この地下に設けられた美少女群の裸体国は、一体何を物語るのであろう。