Classici giapponesi con furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate
その見世物は――御承知でもありましょうが――、硝子で水槽を造って、その中に岩だの、海草だのを、ごたごたと配置して、海中らしく設らえ、そこへ半裸体の海女が、飛込んで鮑を取って来る。という他愛もないものですが、あの真赤な湯文字を、巧みに飜がえして、眼の前に泳ぎ寄る蒼白い水中の裸女の美は、彼景岡秀三郎の頭の中の、総ての感覚を押しのけて、ハッキリと烙印されて仕舞ったのでした。
――そして、其処に、海女の代りとして、素晴らしい全裸の肉体を、泳がせたら……。
(何んとスバラシイ美の構成であろう)
景岡は夢みるように、手を振って、幻を掴み乍ら、激しい鼓動に、息を弾ませるのでした。
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まこと、其の期待は、見事適中したというものです。景岡浴場、開業第一日からの盛況は!
全く、この下町K――には初めての豪洒な浴場だったのです。あのライトグリーンのタイルに足を投出して、明るい湯霧を見詰め乍ら、うっとりとする気持は、そして晴れた高空に、パンパンと快よく響く流しの醸す雰囲気は、誰だって、溜らなく好ましいものに相違ないのですから……。
――一方、又、景岡にとっては、この放心したような、自由な姿体を持った裸の群れを、彼の檻の中に置いて、どんなに狂喜したことでしょう。