Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

Leggi 怪星ガン (かいせいガン) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.544 caratteri · 227 schermate

Aozora Bunko

アナウンサー田村君の声が、いつになくきんきんとするどく響く。――

「お待たせしました。臨時ニュースを申しあげます――」

すみの三角棚のうえにおいてあるテレ・ラジオがしゃべりだす。その器械のまん中にはまっている映写幕には、アナウンサー田村君のきんちょうした顔がうつっている。

「――地球連合通信。九時五分発表。

サミユル博士以下六十名の搭乗しております宇宙艇『宇宙の女王』号が遭難したもようであります。

その遭難地点は、地球より約四千万キロメートルのところと思われます。

『宇宙の女王』号が金星探検のために宇宙旅行をつづけていたことは、みなさんよくごぞんじの通りであります。

地球時間の本日七時五十五分に『宇宙の女王』号は謎の文句をのせた無電を放送いたしました。その文句は、

『……航行不能におちいった、どこの故障なるや解くことをえず。艇および艇内気温異様に急上昇す、室温摂氏三十五度なり。乗員裸となる。二等運転士佐伯、怪星を前方に発見す、太陽系遊星にあらず、彗星にあらず、軌道法則にしたがわずふしんなり。ただいま突然、怪星怪光をあげて輝き、にわかにわれに接近す。われいまや怪星ガン』