Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

Leggi 怪星ガン (かいせいガン) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.544 caratteri · 227 schermate

Aozora Bunko

三根夫が見たとき、帆村はメモのうえに書きつけた速記文字を熱心に見入っていた。

「おじさん。たいへんなことがおきたものですね」

すると帆村は無言のままメモを持って立ちあがり、しずかに事務机のうえにおいた。このとき帆村の唇が、ぎゅっとへの字にまがった。それはこの名探偵が、何かある重大なる手がかりをつかんだときにするくせだった。

「おじさん。どうしたんですか」

三根夫は、伯父からしかられるだろうと思いながらも、そういって聞かずにはいられなかった。

「うん。これはまさに重大事件だ。わら小屋の一隅に、マッチの火がうつされて、めらめら燃えあがったようなものだ。見ていてごらん。いまに世界じゅうをあげてさわぎだすようになるだろう」

「いまではもう世界的事件になっているではありませんか。臨時ニュースで放送されるくらいですもの」

「いや、それでもいまは、まだマッチの火がわら束にうつったくらいだ。やがで世界じゅうの人々が火だるまになってわら小屋からとびだしてくるだろう。――おや、おや、僕はとんでもない予言をしてしまったね。予言することは、このおじさんはほんとは大きらいなんだが……」