Classici giapponesi con furigana
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きょうふのくちぶえ
恐怖の口笛
海野 十三
Leggi 恐怖の口笛 (きょうふのくちぶえ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.713 caratteri · 122 schermate
一体青竜王はどこまで先まわりをして調べあげているのだろう。折角勇気を出したものの、これでは到底太刀打ちが出来ないと思った。しかしまだ間に合うかも知れない。「その子供というのはポントスのことじゃないのかネ」
「ポントスは本当のギリシア人ですよ。あいつはパチノ墓地を探しに来て、その墓地の上だとは知らずに、あのキャバレーを開いていたのです」
「ポントスでなければ誰だい。それとも痣蟹かネ」
「痣蟹は日本人ですよ。青竜王が探しているのは混血児ですよ」
混血児を探しに玉川へ行った――ということを聞きだした大江山は、鬼の首でも取ったような気がした。これなら或いは分らぬこともあるまい。
大江山課長は玉川へ自動車を飛ばした。しかし玉川という地域は、人家こそ疎らであったが、なにしろ広い土地のことだから、どこから調べてよいか見当がつかない。そこで彼は、なるべく混血児の出没しそうなところはないかと思ったので、秋晴の停留場の前に立っている土地の名所案内をズラリと眺めまわしたが、そこで目に留ったのは、「玉川ゴルフ場」という文字だった。
ゴルフ場に混血児――はちょっと似つかわしいと思った。