Classici giapponesi con furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate
戸は、あけはなしになっていた。
三人が中へはいると、小屋の中も、雑草がおいしげって、足のふみ入れ場所もなかったが、その中から造船道具や船台やそれから造船材料などがちゃんとそなえられているのを見た。
「大いによろしいだ。じゃあ早速今日から、おれたちは船大工になるてえわけだ。吃水の浅いボートを一隻、できるだけ早く作りあげるんだ。いいかね、しっかりやってくれ」
モレロはひとりじょうきげんで、二人の水夫にそういった。
「えッ、船大工ですって。わたしたちには、そんな経験はありませんよ」
「なくってもいい。たかがボート一隻こしらえるだけの仕事だ。ボートなら、お前たちは今までいやになるほど扱っているじゃないか」
「いったい、ボートをこしらえて、どうするんですか」
「あのぴかぴかの宝をよ、おれたちが洞窟の外からボートにのってはいって、すっかりちょうだいしようというんだ。えへへ、どうだ、世界一の名案だろうが」
モレロは、すごい顔に笑みをたたえて、胸をたたいた。
希望の綱
洞穴の水は、だんだん水位をあげてきた。
「おい、もう胸のへんだよ」
ケンがいった。その声が洞穴の天井にこだまして、ガンガンとひびいた。