Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate

Aozora Bunko

いずれ大洞窟でお目にかかろう」

「O・K!」

そろり、そろりとまた行進がはじまった。

「もう何米ぐらいはいったかな」

「まだ三米ぐらいだよ」

「あと七米だね、元気を出すぜ」

ダビットは足をばたばたさせた。

「クロールじゃないから、足を動かしても進みませんよ、お静かに、お静かに……」

張さんも笑っている。みんな元気だ。おもえば昨日から何も食べていない。腹はへっている。疲れは極度に五体をしびらせている。

しかし救われるという希望が眼の前にかがやいているのだ。だから四人は元気一杯なのだ。

「あ、あれだ、明るいぞ」

先頭のケン。

「もう一いきです」

玉太郎がふりかえった。

かすかではあるが、明るい。

頭をぶつけたり、肩をうったり、細い洞穴の旅行は大へんな難行苦業だったが、それももうすぐ終りだ。

「さて、このへんの様子もカメラにおさめておこうか」

もうダビットは商売をはじめた。明るい出口をめざして、そろり、そろりとはいでるケン監督のようすを、後からダビットはカメラにおさめた。

「ああ、遂に救われた」

ケン、玉太郎、ダビット、張の順序で穴から出る。そこは大きな洞窟になっていて、上からは岩と岩の間を通して明るい光が流れこんでいた。