Classici giapponesi con furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate
「マルタンさんですね」
「そうだ。ピストルがなった時だ」
「僕らもおどろいて、洞穴の中へ逃げこんでいた時だ」
「ふとったマルタンさんは僕を背負っている事が大へん苦痛だったんです。いくどかころびました。その都度、恐竜の長いおそろしい首がわれわれの方へのしかかって来るのです」
そうだろう。
一人は飢えと疲れに、半分死んでいる人間だ。いかにマルタンが力があったとしても、それを背負って行くということは、大へん困難だったに違いない。ましてマルタンはふとっている。ただでさえかけ出すのに、心臓がドキドキする方だ。マルタンのこまりぬいたようすがよくわかる。
「最後にころんだ時は、生あたたかい恐竜の息が私の体をつつみました。マルタンは私とはなれて、草むらの中をころがって行きました。僕は気を失ったのです。そして気がついた時は、このラウダ君に助けられていたという寸法なのです」
「恐竜は弱いものいじめはしない。また動物は餌にしません。象のようなものです。草と小さな魚を食事にしているのです。けれどその力は強く、いちど怒ったら巨船でもうち沈めるだけの事をやります。おとなしい割に兇暴な一面をもっています」