Classici giapponesi con furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate
宝はあるんだ。たしかにあるんだ。セキストンが飛び込んだことが第一の証拠だ。あの辺にあるってことがわかりゃいいじゃねえか」
「でも、可哀そうでしたね」
「しかたねえ、一人じめにしようとした罰さ、俺はそんなことはしねえ、お前たち二人に手つだってもらったんだ、分け前はちゃんとやるよ」
「ありがとうございます」
「お礼をいうにゃおよばねえよ。働きにたいしてはそれ相当の報酬をうるのは当然じゃねえか。俺はものを合理的に考えるほうだからな」
「さすがはモレロさんだ」
「一つ、やってくれよ」
「ええ、十分に働きますよ」
「さ、もう静かにしようぜ、巣も近づいて来た」
海上からそそりたつ岩と岩との間を、ボートはたくみにぬってすすむ。
「さ、櫂をあげろ。水の音でも奴等に感づかれちゃいけねえ、ここで少し待とう、風の向きが変らねえと、奴等に感づかれるからな」
さすがにモレロだ。細心の注意をはらっている。風上から進むことは、人間の匂を恐竜の鼻に送ることになってまずい。だから風がかわって、風下になってから進もうというのだ。
船を岩と岩の間にはさませて、三人はしずかに時のうつるのをまった。
そのうち波がしずかに、せまって来た。