Classici giapponesi con furigana
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あくいんねんのうらみ
悪因縁の怨
江見 水蔭
Leggi 悪因縁の怨 (あくいんねんのうらみ) di 江見 水蔭 (えみすいいん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.705 caratteri · 28 schermate
と目顔で注意を加えた。
「な、な、な、なる程、や、確かに二人で代参致しましょう。厄除けでげす、女難除けが第一で。へへへへ、急いでゆッくり、お参りをして戻りましょう」と宗匠呑込んだとなると、無闇に呑込んで了うのであった。
市助と連立って畑の中を大師の方へと行って了った。今ではこの辺、人目が多い。第一に、工場が建って、岸に添うて人家もあれば、運送船も多く繋っているが、その頃の寂しさと云ったら無いのであった。それに、川筋も多少違い、蘆荻の繁茂も非常であった。
女船頭のお玉は心配して。
「旦那様、酷くお腹が痛みますなら、冷えると余計悪くなりますので、河原の石でも焼いて、間に合せの温石でもお当てなさいますか」と親切は面に現われた。
「いや、それ程でも無い。少しここで休んでいたら、納まりそうだが、帆を下して了ったので、日避けが無くなった。どこか日蔭へ船を廻して貰いたいな」
「それでは、中洲の蘆の間が好う御座います。洲の中には船路が掘込んで御座いますから、ズッと中まで入れますで」
「だと、人も船も蘆の間に隠れて了うのだね」
「左様で御座いますよ」
「それは好い隠家だ。早速そこへ船を廻して貰いたいな」