Classici giapponesi con furigana
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あくまのもんしょう
悪魔の紋章
江戸川 乱歩
Leggi 悪魔の紋章 (あくまのもんしょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 151.280 caratteri · 301 schermate
で、組合せ文字は?」
「…………」
「オイ、組合せ文字はと聞いているんだ」
「ウーン、仕方がない。ミツヨの三字だ」
主人が歯がみをしてくやしがるのを、賊は小気味よげに眺めて、
「ウフフフフ、金庫の暗号まで満代か。馬鹿にしてやがる。よし、それじゃ、俺が次の間へ行ってる間、大人しくしているんだぞ。声でも立てたら、満代さんの命がねえぞ」
凄い口調で云い残して、賊は次の間へ消えて行ったが、ややしばらくあって、袱紗包の札束らしいものを手にして、ニヤニヤ笑いながら戻って来た。
「確かに貰った。久しぶりにお目にかかる大金だ。悪くねえなあ。……ところで、これで用事もすんだから、おさらばといいたいんだが、そうはいかねえ。まだ大切な御用が残っておいで遊ばすのだ」
「エッ、まだ用事があるとは?」
主人の山本は、なぜかギョッとしたように、賊の覆面を睨みつける。
「俺ア、今夜は貴様達二人に恨みをはらしに来たんだ。その方の用事が、まだすんでいないというのさ」
「じゃあ、貴様は、金を取った上にまだ……」
「ウン、先きに殺したんじゃ、金庫を開くことが出来ねえからね」
「エツ、殺す?」
「ウフフフフ、怖いかね」