Classici giapponesi con furigana
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あいのごとく
愛のごとく
山川 方夫
Leggi 愛のごとく (あいのごとく) di 山川 方夫 (やまかわまさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.908 caratteri · 210 schermate
「ほんとのところぼくは、あいつの自殺は、あいつがあいつなりに、自分のスジを通したんだというようにしか思ってはいないよ」
「そこさ」いいかける佐藤に、進はおしかぶせるようにつづけた。「そうとしか、ぼくには考えられない。理由はわからない。もう、わかろうとも、わかりうるとも考えていない。すべては巧く行くはずになっていたんだ。自殺は、そんなあいつの、あいつひとりの、いわばわがままの結果だろう。黙って受け入れてやる以上の親切が、ぼくにはわからないね」
「おれの非難しているのはねえ」考えこむみたいに、佐藤は番犬のような太い首をかしげた。「なんていうのかなあ、そういうお前さんの自己中心主義、ってのかな、昔からの」と彼はいった。「……保井進は、ひとつも悪いことをしない男だ。責任感もえらく強いし、よく気のつく親切な男だ。それは演出をおれたちの仲間でやっていたころから変っちゃいない」佐藤は、ちらりと私をみてつづけた。「お前はね、保井、お前さん流の、善いことばかししてきた。でも、マリにはそいつはなんの役にも立たなかった。もしかすると、つまりお前はマリのためを思っているつもりで、マリを苦しめることばかりしてきたのかもしれないんだ。