Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あるおんな
或る女
有島 武郎
Leggi 或る女 (あるおんな) di 有島 武郎 (ありしまたけお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 205.655 caratteri · 406 schermate
三八
なんという情けないかわいそうな事だろう。そう葉子はしみじみと思った。
だんだん葉子の涙はすすり泣きにかわって行った。倉地が眠りの中でそれを感じたらしく、うるさそうにうめき声を小さく立てて寝返りを打った。葉子はぎょっとして息気をつめた。
しかしすぐすすり泣きはまた帰って来た。葉子は何事も忘れ果てて、倉地の床のそばにきちんとすわったままいつまでもいつまでも泣き続けていた。
三八
「何をそう怯ず怯ずしているのかい。そのボタンを後ろにはめてくれさえすればそれでいいのだに」
倉地は倉地にしては特にやさしい声でこういった、ワイシャツを着ようとしたまま葉子に背を向けて立ちながら。葉子は飛んでもない失策でもしたように、シャツの背部につけるカラーボタンを手に持ったままおろおろしていた。
「ついシャツを仕替える時それだけ忘れてしまって……」
「いいわけなんぞはいいわい。早く頼む」
「はい」
葉子はしとやかにそういって寄り添うように倉地に近寄ってそのボタンをボタン孔に入れようとしたが、糊が硬いのと、気おくれがしているのでちょっとははいりそうになかった。
「すみませんがちょっと脱いでくださいましな」