Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
せんゆう
戦友
小川 未明
Leggi 戦友 (せんゆう) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3699 caratteri · 8 schermate
目の落ちくぼんだ、鼻の高い、小西一等兵と、四角の顔をした、ひげの伸びている岡田上等兵は、草に身を埋ずめ腹ばいになって話をしていました。
見わたすかぎり、草と灌木の生え茂った平原であります。真っ青な空は、奥底の知れぬ深さを有していたし、遙かの地平線には、砲煙とも見まがうような白い雲がのぞいていました。もう秋も更けているのに、この日の雲は、さながら、夏のある日の午後を思わせたのであります。
「故郷へ帰ったようだな。」
ときどき、思い出したように、あちらから、打ち出す銃声がきこえなかったなら、戦地にいるということを忘れるくらいでした。
「いやに静かじゃないか。」
「敵と相対しているという気がしない。散歩にきて臥転んで、話しているような気がする。」
「見たまえ、自然はきれいじゃないか。あの花は、なんという花かな。」と、小西が、いいました。
「おれは、草の名というものをよく知らないが、りんどうに似ていないのかな。」
岡田は、そう答えて、自分もそこの地上に咲いている花に目をとめました。すると、どこかで、細々と虫の鳴く声がしたのです。
小西は、頭を上げると、戦友の顔を見つめながら、