Classici giapponesi con furigana
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ピッチャーさつじんじけん
投手殺人事件
Leggi 投手殺人事件 (ピッチャーさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.243 caratteri · 57 schermate
「実に要心深い奴だ。しょッちゅう座席を変えてやがんですよ。こうなったら、にがさねえ。コチトラ、ここで見張りますよ」
「よし。オレも見張るよ」
二人は気付かれぬように、彼の後方、はなれた空席に座をとった。
煙山は大阪で降りた。自動車を拾う。二人も自動車を拾って追跡。新淀川を渡って、吹田の近くへ戻ってきて、小さな住宅の前へとまる。
金口は自分で降りていって、煙山の運転手に、
「オレたちは怪しいものじゃない。新聞記者だ。ちょッとワケがあって、つけているから、つけ易いようにカーブのとき、たのむぜ」
と、チップをにぎらせた。
そして煙山のはいった家の門札を見ると、驚いた。キャメル軍の猛打者桃山外野手の住居である。
「敵は桃山か。こいつは、虚をつかれたな。さすがに、やりおるわい」
十四五分もたつと、煙山は出てきた。又、追跡、車は国道をブッ飛ばしてグングン京都の方角へ戻る。細い道へまがりこんで、辿りついたのが、山崎の里。相当な門構えの家の中へ、煙山は消えこんだ。
そこの門札をしらべると、ピース軍の至宝、好打の国府一塁の生家である。
「いよいよ出でて、いよいよ奇、やりおる、やりおる」