Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しょうきょく
「探偵クラブ」傑作選 幻の探偵雑誌8
橋本 五郎
Leggi 「探偵クラブ」傑作選 幻の探偵雑誌8 (しょうきょく) di 橋本 五郎 (はしもとごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5896 caratteri · 12 schermate
自分が今度の事件に、こうして偶然かかり合うようになったのは、全く、あの不思議な挑戦状と、それについで起った種々な奇怪な事件に引きずられてきたのに他ならないのだけれど、他からみればそうは思えないかも知れない。自分をよく知っている筈の津村にしてからが、あの挑戦状が、果して、未知の人物から来たものであるかどうかを疑い始めているかも知れないのだ。
そうだ。今仮りに、自分が京子を殺そうと決心したとする。そして、その場合、嫌疑が自分にかかってくる事を予め覚悟して、わざとあんな狂言を書いたとしたらどうだろう。挑戦状も自分が書いたものだし、上野公園のあのトンガリ帽の広告撒きも、予め自分が雇っておいたとしたらどうだろう。
その方が、津村にとっては、自分の話をそのまま信じるよりも自然であるかも知れない。自分は元来探偵小説を書く事を専門としているだけに、いかにも、そういう狂言を書くにふさわしく見えはしないだろうか。
――星田はそんな風に考えて行くうちに、最早のっぴきならぬ嫌疑が、自分の上に落ちているような、激しい不安を感じずにはいられなかった。
指紋、足跡、眼鏡、そして被害者との過去の関係だ。