Classici giapponesi con furigana
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はせくらじけん
支倉事件
甲賀 三郎
Leggi 支倉事件 (はせくらじけん) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 204.697 caratteri · 406 schermate
この死体が越えて六ヵ月目に浮き上って、何者とも知れない自殺死体となって埋葬せられ、それから三年目の大正六年二月神楽坂署の手で発掘せられたのである。死体が着衣の一部と、犬歯の特異な発達によって、小林貞と確認せられたことは前に述べた通りである。
貞の父親が血眼になって娘の行方を探した事は云うまでもない。又叔父の定次郎が支倉が怪しいと睨んで再三掛合った事も既に読者諸君の御承知の事である。然し、無論支倉は白を切って対手にしなかった。当時支倉が神戸牧師に宛て送った手紙にその有様が覗かれる。
「此度の件に就ては色々御心尽しを忝のうし、何と御礼申してよきやら、御礼の申上げようも無之次第、主は必ず小生に成代り、御先生の御心尽しの万分の一たりとも、屹度主は御先生へ御酬い下さる事を信じて疑わざるものに候。(中略)あゝ牧師殿の切なる御言葉にお委せいたし、先方では病院より逃奔さすとか、今又隠すとか、一度ならず二度ならず失敬千万事、然し御先生の言葉もある事、目をつぶって一百円だけ出します。夫れ以上はなんとも仕方無之候。賢明なる牧師殿よ、何分宜敷御取計らい被成下よう御願申上候」