Classici giapponesi con furigana
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はせくらじけん
支倉事件
甲賀 三郎
Leggi 支倉事件 (はせくらじけん) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 204.697 caratteri · 406 schermate
筆蹟や文字を見ると中々しっかりしているようだが、文章となると要領を得ない所がある。読んでいるうちにふと煽てに乗り易い、所謂イージーな(容易な)男ではないかと云うような気がする。
殊に上願書の次の件の警吏との問答を読んで見ると、頗る飄逸な所があって、之が今死刑になるかならぬか、冤罪か有罪かと云う大切な瀬戸際を争っているものとは思えない。一面から云うと彼の容貌が頗る悪相なのと相俟って、裁判所を茶化すような大胆不敵の徒と見られるが、一面から見ると頭脳のどこかに欠陥がありはしないかと思われる。支倉を大胆不敵の痴者と見るか、案外お人好しの煽てに乗り易い男と見るかは、彼の自白の虚実を確かめる上に重大な影響を及ぼすから、彼を全然知らない筆者には軽々しく云えないが、読者諸君は宜しく彼の上願書の全文を通読して、公平な判断を下して貰いたい。
「私は殺人罪を犯して居るものではありません。犯して居らぬものを犯している者と無理矢鱈に警察にては云え白状せよと注文せらるゝのですから、その虚実の申立てをなすにも誠に骨が折れました。先き様の問わるゝ儘に応答したのであります。
警 お前は小林貞が病院へ行く所を何処で待ち受けたか。