Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せいだんじゅうにそう

政談十二社

泉 鏡花

Leggi 政談十二社 (せいだんじゅうにそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.626 caratteri · 48 schermate

Aozora Bunko

目はしょぼしょぼして眉が薄い、腰が曲って大儀そうに、船頭が持つ櫂のような握太な、短い杖をな、唇へあてて手をその上へ重ねて、あれじゃあ持重りがするだろう、鼻を乗せて、気だるそうな、退屈らしい、呼吸づかいも切なそうで、病後り見たような、およそ何だ、身体中の精分が不残集って熟したような鼻ッつきだ。そして背を屈めて立った処は、鴻の鳥が寝ているとしか思われぬ。」

「ええ、もう傘のお化がとんぼを切った形なんでございますよ。」

「芬とえた村へ入ったような臭がする、その爺、余り日南ぼッこを仕過ぎて逆上せたと思われる、大きな真鍮の耳掻を持って、片手で鼻に杖をついたなり、馬面を据えておいて、耳の穴を掻きはじめた。」

「あれは癖でございまして、どんな時でも耳掻を放しましたことはないのでございます。」

「余り希代だから、はてな、これは植木屋の荷じゃあなくッて、どこへか小屋がけをする飾につかう鉢物で、この爺は見世物の種かしらん、といやな香を手でおさえて見ていると、爺がな、クックックッといい出した。

恐しい鼻呼吸じゃあないか、荷車に積んだ植木鉢の中に突込むようにして桔梗を嗅ぐのよ。