Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

せいだんじゅうにそう

政談十二社

泉 鏡花

Leggi 政談十二社 (せいだんじゅうにそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.626 caratteri · 48 schermate

Aozora Bunko

もうその以前から評判が立っておりましたので、山と積まれてからが金子で生命までは売りませんや、誰も島屋の隠居には片づき人がなかったので、どういうものでございますか、その癖、そうやって、嫁が極りましても女房が居ましても、家へ顔を出しますのはやっぱり破風から毎年その月のその日の夜中、ちょうど入梅の真中だと申します、入梅から勘定して隠居が来たあとをちょうど同一ように指を折ると、大抵梅雨あけだと噂があったのでございまして。

実際、おかみさんが出来るようになりましてからも参るのは確に年に一度でございましたが、それとも日に三度ずつも来ましたか、そこどこはたしかなことは解りません。

何にいたしましても、来るものも娶るものも亡くなりましたのは、こりゃ葬式が出ましたから事実なんで。

さあ、どんづまりのその女郎が殺されましてからは、怪我にもゆき人がございません、これはまた無いはずでございましょう。

そうすると一年、二年、三年と、段々店が寂れまして、家も蔵も旧のようではなくなりました。一時は買込んだ田地なども売物に出たとかいう評判でございました。

そうこういたします内に、さよう、一昨年でございましたよ、島屋の隠居が家へ帰ったということを聞きましたのは。