Classici giapponesi con furigana
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せいだんじゅうにそう
政談十二社
泉 鏡花
Leggi 政談十二社 (せいだんじゅうにそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.626 caratteri · 48 schermate
神でも仏でも、尊い手をお延ばし下すって、早く引上げてやって頂かねば、見る中にも砂一粒ずつ地の下へ崩れてお米は貴方、旦那様。
奈落の底までも落ちて参りますような様子なのでございます。その上意地悪く、鼻めが沢井様へ入り込みますこと、毎日のよう。奥様はその祈の時からすっかり御信心をなすったそうで、畳の上へも一件の杖をおつかせなさいますお扱い、それでお米の枕許をことことと叩いちゃあ、
(気分はどうじゃ、)といいますそうな。」
十七
お幾は年紀の功だけに、身を震わさないばかりであったが、
「いえ、もう下らないこと、くどくど申上げまして、よくお聞き遊ばして下さいました。昔ものの口不調法、随分御退屈をなすったでございましょう。他に相談相手といってはなし、交番へ届けまして助けて頂きますわけのものではなし、また親類のものでも知己でも、私が話を聞いてくれそうなものには謂いました処で思遣にも何にもなるものじゃあございません、旦那様が聞いて下さいましたので、私は半分だけ、荷を下しましたように存じます。その御深切だけで、もう沢山なのでございますが、欲には旦那様何とか御判断下さいますわけには参りませんか。