Classici giapponesi con furigana
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Leggi 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.671 caratteri · 149 schermate
)もし、どうぞ奥へ……。わたくしが御案内申します。
(和吉は半七の手を取ろうとすると、半七はその横面をいきなり撲りつける。)
半七 ええ、なにをしやあがるんだ。手前たちのような磔野郎のお世話になるんじゃあねえ。やい、やい、なんで人の面を睨みやあがるんだ。てめえ達はみんな主殺しの同類だからはりつけ野郎だと云ったのがどうした。手前たちも知っているだろう。(和吉の顔をきっと見る。)はりつけになる奴は裸馬にのせられて、江戸中を引きまわしになるんだ。それから鈴ガ森か小塚っ原で高い木の上へくくり付けられると、突き手が両方から長い槍をしごいて、科人の眼のさきへ突き付けて、ありゃありゃと声をかける。それを見せ槍というのだ、よく覚えておけ。見せ槍が済むと、今度はほんとうに右と左の腋の下から何遍となく、ずぶりずぶりと突き上げるのだ。
(この怖ろしい刑罰の説明を聴かされて、人々は聴くに堪えないように息をのんで身をすくめている。十右衛門も眉をひそめ、和吉も蒼くなって黙っている。)
半七 さあ、これだけ云って聞かせたら、血のめぐりの悪い手前たちも大抵わかったろう。さっきから無暗にしゃべったので、がっかりしてしまった。