Classici giapponesi con furigana
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たぬきもんどう
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
鈴木 鼓村
Leggi 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (たぬきもんどう) di 鈴木 鼓村 (すずきこそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9992 caratteri · 21 schermate
ような男ではないぞ、今己はここで、美事にこれを、食ってしまうから、涎でも垂らしながら見物しろ」
といって、紙の内から、例の塩鰹を出して私はムシャムシャ初めて、とうとう皆食い終って、
「モウ、皮でも食らえ」
といいながら、前の方へ、投出すと、見る見る内に、また四辺が明るくなったので、私も思わず、笑いながら、再び歩出して、無事に家に帰ったが、何しろ、塩鰹を、そんな一時に食ったので、途事咽が渇いて仕方がない、やたらに水を飲んだもので、とうとう翌日に下痢で苦しんだよ、それ故まあ、一時はおどかしてやったものの矢張私の方が結句負けたのかも知れないね。
これと同じ様な事が、京都に居った時分にもあった、四年ばかり前だったが、冬の事で、ちらちら小雪が降っていた真暗な晩だ、夜、祇園の中村楼で宴会があって、もう茶屋を出たのが十二時過だった、中村楼の雨傘を借りて、それを片手にさしながら、片手には例の折詰を提げて、少し、ほろ酔い加減に、快い気持で、ぶらぶらと、智恩院の山内を通って、あれから、粟田にかかろうとする、丁度十楽院の御陵の近処まで来ると、如何したのか、右手にさしておる