Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 187.841 caratteri · 376 schermate

Aozora Bunko

――今日、越前もすでに亡び、その越前と浅からぬ足利公方殿にも、京を去って遠く退去し、恩怨すべて過去となった今、何を好んで、織田浅井の御両家が、戦わねばならぬ理由があるか。……まして、あなた様からは義兄。信長様からは愛しい、妹聟たるあいだにありながら」

「せっかくだが、それは毎度のはなし。和議なれば、いくら手を換え品を代えても、断じて、おことわりする。無駄口をいわるるな」

「……でも、失礼ながら、もう御開城のほかはありますまい。これまでにお戦いあれば――武門の面目も立派におたてなされたというもの。いさぎよく、城地をお渡しあって、あとあとのお栄えを講じられてはいかがですか。――そうなされば、信長様にも、決して粗末にはできぬ、大和一国をあて行うであろうとまで、心からお案じなされておりまする」

長政は冷笑をもらした。

説客のことばが終るのを待って、

「さような巧言にのる長政ではないと、織田殿へ伝えてくれい。この城を開けわたすぶんには疎略にいたすまいと。――当然じゃ。弾正忠どの(信長のこと)が案じておらるるのは、この長政が身ではなく、肉親の妹可愛さにある」

「いや、それはおひがみです」