Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 197.228 caratteri · 394 schermate
要するに、あしらわれているしかなかった。
かさねて、政職はいう。
「ともあれ、これを携えて、伊丹へ参れ。そしてすぐ返辞を聞かせい。摂津守の所存を、なお確かめたうえ、さらにわしも明答しよう」
諾すに一書を以てした。政職から荒木村重へ宛てたてがみである。
官兵衛は、彼の書面をふところに伊丹へ急いだ。――事態は迫っている。彼ひとりの行動は、当然、大きな結果を持つ。
自己のうごきが、そのまま大きく世のうごきとなるのだ。そう感じるとき、官兵衛の旺んな血は、一身の危険など、顧みているまもなかったのである。
伊丹の城へ近づくや、いたるところの野の窪、水のほとりで、塹壕を掘ったり、柵を結ったりしている兵に出会う。
しかも彼は、単身、どんな槍ぶすまの中をも、大手を振って、
「わしは姫路の黒田官兵衛だ。摂津守に会いに参る。織田どのの味方でもなし、荒木の味方としてでもない。火急内談の儀あって、一箇の官兵衛としてまかり通るものである」
そういって押し通った。
幾つかの陣門をすぎ、やがて叛徒の本拠たる城門もそれで通った。村重はすぐ会った。会ったとき、官兵衛がすぐ読みとった相手方の印象は、