Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 187.757 caratteri · 375 schermate
余りな、偏愛の咎であった。盲愛の毒であった。
ひいては、叔父甥という、骨肉のそれと、軍律の中の、総帥と部下との、儼たるものとを、感情にまかせて、混同していた大なる過誤の生んだものである。
(それも、わしがさせた……)
勝家は、いま覚った。
養子勝豊が、長浜で叛いたのも、その原因は、玄蕃允にあった。また、かつて能登の戦場では、前田利家に向ってさえ、おもしろからぬ、不遜な行為があったと聞いたこともある。
――が、そういう瑕瑾を認めても、なお、玄蕃允の素質は、慥に、衆にすぐれていた。べつに、良いところを、多分に持っていた。
(ああ、それが却って、今日、命とりになろうとは……)
呻いて、寝返りを打った。悪夢でもみているように。
その時である。ここの短檠もゆれるばかり、武者たちが、外の廻廊を駈けて来たのは。
隣室、またそれに連なる部屋ごとに、仮寝していた国府尉右衛門や浅見対馬守や、小姓頭毛受勝助などは、
「叱ッ。何者だっ」
と一方で、寝所の衛兵が、跫音を制する声を聞きながらも、各※(二の字点、1-2-22)、すぐ廻廊へ立ちあらわれて、
「何事か」
「何か、異状でもあるや」