Classici giapponesi con furigana
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
Leggi 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) di 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.620 caratteri · 196 schermate
西洋にも現在伯夷叔斉あり
これは一応我輩に対する言訳のお世辞であるとのみ思うていたが、この人はその後、自国の家を引払って仏国の南部に家を構えた。爾後二ヶ月たったかたたぬ間に同様の話を他の人から聞いた。その人は当時外国にいたのであるが、そのまま其所に住んで本国に帰らぬというていた。
あるいはこの人々の行為を以て非愛国の人と称する人もあるか知らぬ。しかし自分の政府の為したことは、何事にもあれこれであるが如く認め、これに賛同しこれを助けることが果して真の愛国心であろうか。理非曲直の標準は一国に止まるものでなく、人類一般に共通するものである以上、寧ろ是は是、非は非と明に判断し、国が南であれ北であれ、はたまた東であれ西であれ、正義人道に適うことを重んずるのが真の愛国心であって、他国の領土を掠め取り、他人を讒謗して自分のみが優等なるものとするは憂国でもなければ愛国でもないと僕は信じている。
西洋にも現在伯夷叔斉あり
僕は右に挙げた二の例に接した時、直に心に浮んだことは伯夷叔斉の話である。この兄弟は国を愛すること熱烈で、周の武王が木像を載せて文王と称し、主君の紂を討つ時、彼らは父が死んで葬らぬ間に干戈を起すは孝行でなく、臣が君を弑するは仁でないといって武王を諫めたが用いられなかった。