Classici giapponesi con furigana
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
Leggi 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) di 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.620 caratteri · 196 schermate
書物というものも実際の問題になッて読めるぞと安心しておる中に、力というやつは妙に蒸発するやつで、殊に口でも開いていようものならスーッと逃げてしまう。能口を締めてから、油断しないで読書力を続けてやらんければならぬ。それには人の妻になろうがなるまいが、女房たる以上は努めて一日に十分でも二十分でもよいから、書物を読むという途を作ッておくことが必要である。私は先達て台湾に三月ばかり行ッていて、十日前に京都へ帰ッて、外国人に会ッて英語をしゃべるのに、平生でもそう流暢にしゃべるのではないが、特にしゃべり難かッた、そんなもので、学力だとか読書力とかいうようなものは直に蒸発してしまう。私は台湾に行ッて口を開いていたから、よほど蒸発が早かッた。この点に十分御注意あッて、実際的にこれを応用するには日に二十分か三十分位はきッと本を読む。日に二十分や三十分の時間というものは、どうやッても出来るものである、工夫さえすれば、御飯時だろうが、何だろうが、……といッて早く食ッちゃァいかぬ。グラッドストーンが二十遍噛んだという如く、また近頃はスレッチャレーションという事がはやッて、スレッチャーという人が何でも噛まなくてはいかぬといッてこれをやッたというが、とにかく時を窃んで本をお読みなさい。