Classici giapponesi con furigana
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
Leggi 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) di 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.620 caratteri · 196 schermate
三
身体が悪いから二、三年休みたいと。「山深く何にか庵を結ぶべき、心の中に身はかくれけり」で、何にも鎌倉へ引込むの、何々のと、場所を引込むのではないが、煩い仕事を減じて、一、二年聖人の書を読む余裕が欲しいと思うている。
私は今年、五十一歳になる、普通の方ならば働き最中、ソレにおめおめ引込む、甚だ意気地ない次第だが、如何せん日本では、無理に余裕を造らねば、余裕が出て来ない。西洋では日々イクラか余裕が得らるるが、日本では自分の書斎で考えていても、誰れか這入て来る、電報がかかる、訪問客が来る、折角考えていたことを中途で妨げられて、またヤリ直すことが幾度あるか知れぬ。ソレで精神修養どころか、ああまたかと、精神状態が下る。西洋の耶蘇教の家では家族の祈祷会の外に、銘々の室で個人で神に交わり、日曜日にはお互に訪問することを遠慮する。また教会へ行て自分より劣った牧師の説教でも拝聴し、この人も自分と同じことを思うているかと強味を得て帰る。日本ではコウいうことが甘く行かぬ。
三
また話をするにしても、西洋人に向ては精神上の話が出来るが、日本人には出来ぬ。情けない事だが、道友会なればこそ、これだけの話も出来るのである。